構造と外観を考慮する
注文住宅の間取りは、まず、「美しい外観」にこだわりをもったほうが良いとされています。
その理由ですが、注文住宅の間取りを選ぶ際に失敗する可能性が小さくなるからです。
例えば、間取りを複雑にしてしまった場合、「使用しない部屋」などができてしまうこともあります。
そうなってしまうと、部屋ではなく大きな押入れとして使用されるケースが出てしまい、押入れとして使用していると、「汚れが溜まりやすくなる、家そのものの寿命が短くなる」といったトラブルも発生します。
なので、住みやすいと感じる美しい外観を意識して、間取りの調整を行なったほうが良いでしょう。
上手な間取りとは、例えば、「全体的に部屋が広い」という、間取りの余裕を生むことです。
そのため、狭い部屋、広い部屋がつながっているような、美しくはない外観は良くありません。
広すぎる部屋があったとしても、家族の憩いのスペースとして用いることができますし、客間のような利用もできます。
部屋は広いほうが、全体的に汚れが拡散しやすくなるため、掃除を行う際も四隅をキレイにするだけで、しっかりと汚れを落とすことができるようになるのです。
このように実用的な間取りを心がけていると、注文住宅の間取りを選択する際に失敗が減るようになります。
それと、広すぎるスペースは「仕切りとなる壁を工事で追加する」だけで、部屋を2分割できるという魅力もあります。
将来的に、広すぎるスペースを子ども部屋にしたい・・・という場合も、美しい外観を意識するだけで、応用を利かせることのできるスペースとなるのです。
このようなポイントも大事
注文住宅の間取りは、「土地の形状」を考えることも大事です。
例えば、憩いのスペース、もしくは居間は「日光がさんさんと降り注がないようにする」ことが肝要です。
さんさんと日光が降り注いでいると、部屋全体が明るくなる、もしくは暑くなってしまうため、利用するのが困難になる時もあるからです。
夏の場合、サウナルームのように熱が充満してしまうこともありますので、日光は適切に降り注ぐレベルで良い・・・と割り切りましょう。
他にも、「騒音レベルを考慮する」ことも、注文住宅の間取りをより良いものに変える上では重要です。
先ほどの家族の憩いのスペースに関しては、家族によっては「かなり煩く使用するスペース」になる可能性があります。
なので、憩いのスペースを設ける際は、隣人に迷惑をかけない位置に配置するのが基本です。
また、トイレ、書斎といった多くの人が度々で利用しないスペースについては、奥の方に配置するようにしましょう。
このような心がけをしておくだけで、トイレの使用、書斎の使用を落ち着いて行えるようになります。